腸を健康にすると言われている食べ物の代表にヨーグルトがありますよね。
腸内細菌の中の善玉菌を増やすためにヨーグルトを食べている人は多いと思われますが、効果はどれくらいあるのでしょうか?
最近、腸活の中心にいるヨーグルトに対して腸の専門家のドクター達が「腸活に最適とは言えない。効率も悪い。」との情報を発信しているのをよく目にします。
その言い分のひとつに、日本人の約9割は乳製品をうまく消化できない「乳糖不耐症」であり、乳製品と日本人の腸は相性が悪く、ヨーグルトの摂取でお通じがよくなったという話は、実は便通がよくなったのではなく、乳糖不耐症によってお腹を壊している可能性が高いことがあげられます。
さらにヨーグルトに含まれる乳酸菌の量では、私達の腸に棲みつく腸内細菌100兆個を健康な状態にたもつには少なすぎることが指摘されています。
腸の専門家の発信なのでとても気になりますよね。
そこで、ヨーグルトの整腸効果の真偽とヨーグルトに代わる乳酸菌関連食品について「腸活」のトレンドを追いかけてみました。
腸活には「バイオジェニックス」が最適
腸内細菌学の高名な先生が「乳酸菌」と「ヨーグルト」と「乳酸菌生産物質」について興味深いことを書かれていました。
まず、腸内にビフィズス菌(乳酸菌)が20%の割合で腸に棲息している状態が維持できれば人は生涯にわたって健康でいられると説明されています。
「200種類くらいある乳酸菌の中で、何故ビフィズス菌なの?」と思ったところ、人間の腸に棲息している乳酸菌の中で多いのがビフィズス菌だからだそうです。
ヨーグルトや乳酸菌飲料には様々な乳酸菌が使われています。
スーパーなどでよく見かけるヨーグルトには、ラクトバチルス・ブルガリクス菌・ラクトバチルス・カゼイ菌・ビフィズス菌などが使われています。
ラクトバチルス菌は動物の腸に多く生息している乳酸菌で、人間の腸に多く生息している乳酸菌はビフィズス菌になります。
ヨーグルトや乳酸菌飲料のメーカーは「生きたまま腸まで届く乳酸菌」を競いあっていますが、腸内細菌の研究者達は「生きた乳酸菌が腸まで届いて定着することにより腸内細菌(乳酸菌)が増えるということは、普通はない。実験でも検証している。」と説明しています。
つまり、口から摂取した乳酸菌は腸に留まることなく便と一緒に排出されてしまうということです。
生きた乳酸菌を摂っても腸に届いて定着することはない、だから増えることもない、それなら、ヨーグルトなんて摂っても意味はないことになりますが…そう考えてしまうのは単純すぎるようです。
腸内細菌学の研究者の説明では、ヨーグルトに限らず乳酸菌を含む食品を摂取すると腸内の乳酸菌が増えやすくなるそうです。
これは「生きた菌」が腸まで届いて定着して増えるのではなく、生きた菌であろうと死んだ菌であろうと関係なく、乳酸菌が育つときに代謝された物質や菌体成分(菌を構成するたんぱく質や核酸など)が腸に運ばれると腸内に棲息している乳酸菌の栄養となり同時に乳酸菌を刺激して分裂を促すので増えることが期待できるからだそうです。
つまりヨーグルトの乳酸菌は腸に届いて定着することはないが、乳酸菌の代謝物質や菌体成分が腸に届けば私達の腸内の乳酸菌を増やすのに役立つということなのです。
しかし、その効果を期待するにはある程度の量を習慣的に摂る必要があるのです。
潰瘍性大腸炎を1日に2兆個の乳酸菌の摂取で改善した報告例があるそうですが、2兆個の乳酸菌をヨーグルトで摂取しようとすると、バケツ一杯分は必要になってしまいます。
疾患ではなく、健康のためなら最低でも1日に200mL位は摂取したいとのことですが…人間の腸の中の100兆個の腸内細菌対し、ヨーグルト200mLに含まれる20憶個の乳酸菌では微々たるもので腸内細菌を増やすためには非効率的なのです。
それに毎日ヨーグルトを200mL食べるのは大変なのに200mLでは少ないとなると考えてしまいますよね。
腸内細菌にも寿命があります。
腸内細菌は栄養を得て数日かけて増殖すると役目を終えて死んでしまいます。
腸内細菌(善玉菌)が減ってしまったら増やさなければなりません。
そこで、腸内細菌学の高名な先生がヨーグルトなどに含まれる乳酸菌を摂取して善玉菌を増やし腸内環境を整える考え方に代わる効率良く善玉菌を増やす「バイオジェニックス」という概念を提案しています。
これは、「腸の免疫を刺激して、体全体に作用し、生活習慣病や老化を防止する成分」ということだそうです。
このバイオジェニックスという概念をわかりやすく言うと当ブログでよく名前を出させていただいている「乳酸菌生産物質」がまさにそれで、「乳酸菌生産物質を摂取すると腸内細菌が増えて腸内環境が整い、同時にその有効成分が血液に取り込まれ体中の細胞に直接送られるので健康レベルも高まる。」という考え方になります。
そして、ヨーグルトや乳酸菌食品などに含まれる乳酸菌を摂るよりバイオジェニックス(乳酸菌生産物質)を摂った方が腸内細菌(乳酸菌)は増えやすく、さらにバイオジェニックスの中の有効成分が細胞に直接働き身体を健康に導くので一挙両得ということになります。
ヨーグルトを毎日摂るのは大変ですが、乳酸菌生産物質は1日5mlを飲めば十分なので摂取がとても楽です。
そして、胃酸の影響を受けることなくダイレクトに腸に働きかけるので効果が出るのも早いので腸活には理想的です。
健康のために腸内細菌を増やそうと腸活をされている方へお伝えしたいです。
無理してヨーグルトや発酵食品を沢山食べて善玉菌を増やそうと一所懸命になっている人がいらっしゃいますが、無理はなさらないでください。
ヨーグルトはタンパク質やカルシュウムなどを摂るのに最適な食品ですが、腸内細菌を増やすには効率が悪いです。腸内環境を良好にしたいなら、腸内細菌を増やす力が強力な乳酸菌生産物質を1日に少量飲むだけで大丈夫なのです。
この方法が一番簡単で効果がありますよ。
※乳酸菌生産物質については『腸の中で作られる「乳酸菌生産物質」という不思議な発酵物質』の記事で詳しく書いていますので参考にしてくださいね。
乳酸菌ではなく「バイオジェニックス」を摂る腸活へ
腸を健康にしたいと考え、ヨーグルトや発酵食品を食べる人達は、含まれている乳酸菌が腸の中で活躍すると思っている人もいます。
でも、この思い込みはまったくの間違いで、ヨーグルトなどの乳酸菌食品や乳酸菌サプリの中の乳酸菌は腸に定着できないので活動もしないのです。
ヨーグルト等に含まれる乳酸菌の代謝物質や菌体成分などが腸内細菌の栄養となり増やすのに役立っているだけなのです。
ヨーグルトはたんぱく質やカルシュウム等の栄養をとるには良い食品です。
しかし、腸を力強く健康にすることに主点を置くならば、バイオジェニックス(乳酸菌生産物質など)を摂取する方が間違いなく効果が高いと思われます。
このブログを発信させて頂いている私はヨーグルトを食べません。
ヨーグルトが嫌いというわけではないのですが、私は乳糖不耐症なのでヨーグルトを食べるとお腹が緩くなってしまうのです。
そんなわけでヨーグルトを食べませんが、腸が物凄く元気です。
毎日、乳酸菌生産物質を少し飲んでいるだけです。
あなたもバイオジェニックス(乳酸菌生産物質)で腸から元気になってみませんか!
時代はバイオジェニックスへ
ます、乳酸菌関連食品は腸内でのはたらき方の違いによって「プロバイオティクス」と「プロバイオティクス」 そして、前述した「バイオジェニックス」の三つに分けられます。
それぞれの特徴を説明していきます。
【プロバイオティクス】
腸内細菌のバランスを改善し、体に有益な作用をもたらすヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれる微生物(菌類や酵母)のことです。
【プレバイオティクス】
植物繊維やオリゴ糖は、胃や小腸で分解・吸収されることなく大腸まで到達し、腸内の乳酸菌を増やすことに役立ち、有害菌の増殖を抑制し腸内を浄化してくれる食品成分でプレバイオティクスと言います。
【バイオジェニックス】
今、最も注目されているのが善玉菌の名付け親で腸内細菌学の世界的な権威である光岡教授の提案による「バイオジェニックス」です。定義は「免疫の機能性向上、血圧の正常化、血糖やコレステロールの抑制、活性酸素の低減、ガンや老化を予防する食品成分」とされています。
プロバイオティクスやプレバイオティクスは、腸内細菌にはたらきかけ、腸内細菌が活性し、その結果として間接的に健康が得られます。
バイオジェニックスの優れたメリットは、細胞に直接作用しながら腸内環境を整え、効率よく健康の増進に役立つことです。
バイオジェニックは私達の体の中で作られている
バイオジェニックスの代表格は「乳酸菌生産物質」です。
私達の腸に棲息している常在菌と言われる種類の「乳酸菌」が腸の中で、私達の体の生命維持にとても重要な健康成分を300種類以上つくりだしています。
この栄養成分がバイオジェニックス(乳酸菌生産物質)です。
つまり、乳酸菌それ自体が体に良いということではなく、これらの腸内の乳酸菌が作りだしている乳酸菌生産物質に含まれる300種類の健康成分が私達の健康にとても有益にはたらいているのです。
プロバイオティクス(ヨーグルトなど)やプレバイトティクス(オリゴ糖など)は腸内の乳酸菌の活性を促します。
私達の腸内の乳酸菌が活性してはじめて乳酸菌生産物質がつくられます。
つまり口から摂った乳酸菌は腸内細菌(乳酸菌)の栄養となりますので、間接的に乳酸菌生産物質の産生に関わっていることになります。
これらに対して口から摂取したバイオジェニックス(乳酸菌生産物質)は、直接的に腸管で吸収され血液に乗って健康に良い300種類以上の成分が全身の細胞に届けられます。
同時に腸内細菌を活性させ、腸内環境を良好な状態へと導きます。
あなたはヨーグルト(プロバイオティクス)をたくさん食べて腸を健康にしますか?
それとも、乳酸菌生産物質(バイオジェニックス)を少量摂取して腸と身体(細胞と組織)の両方を健康にしますか?
ヨーグルト(プロバイオティクス)より乳酸菌生産物質(バイオジェニックス)の方が腸内環境を良好にする力は強いです。
さらに、乳酸菌生産物質はダイレクトに身体に働きかけ細胞をメンテナンスする力を持っています。
腸内環境を最適にすることを考えたらヨーグルトよりバイオジェニックス(乳酸菌生産物質)を選んだほうが優位に腸活がすすむので賢い選択であることは明らかですよね。
乳酸菌生産物質は80年前からある貴重な物質
ここまで読まれてこられた方の中には「乳酸菌生産物質の健康効果に興味を持ち、摂取してみたい」と思ってみたものの…「乳酸菌生産物質は腸の中に棲んでいる乳酸菌がつくり出している分泌物」腸内で作られているということは、「口から摂ることはできない」と思っておられる方も多いと思います。
ところが、人間の腸内環境に近い条件の体外の生産施設で、人の腸に棲んでいる乳酸菌と同じ菌種の16種類の乳酸菌から作られたものが80年ほど前から売られているんです。
日本で初めてヨーグルトが作られたのは100年ほど前です。
それからヨーグルトの研究が進められその過程で乳酸菌生産物質が発見され研究が進み80年ほど前に製品化されました。
国会で乳酸菌生産物質の有効性について講演がおこなわれたこともあるのですよ。
歴史は古く、知る人ぞ知るものなのです。
ちなみに、乳酸菌生産物質はサプリメント(何かに効果がある成分を集めて加工したもの)ではなく「植物性の発酵食品」になります。
発酵食品なので安心して摂ることが出来ます。
また、人間の腸内に生息する乳酸菌と同じ種類の菌16種類を共生培養という方法で乳酸菌の産生精度を高めてつくられているのでヒト由来の代謝物質と菌体成分になります。
ヒト由来なので、人体との相性は抜群なのですよ。
ドクターや研究者や腸活マニアの方で乳酸菌生産物質を摂取している人は多いです。
その理由は、口からヨーグルト類やサプリメントに含まれる乳酸菌を摂取して腸内細菌に乳酸菌生産物質を作らせるより、直接、乳酸菌生産物質を摂取して腸で吸収して血液を介して全身の細胞に健康成分を届ける方が効率よく健康になれるからです。
また、乳酸菌生産物質は腸内に棲む乳酸菌(常在菌の乳酸菌)を増殖させるための栄養になりますので、腸内に棲む乳酸菌の乳酸菌生産物質の産生を促します。
乳酸菌生産物質を口から摂取することは、腸で吸収させ血管を介して乳酸菌生産物質に含まれる300種類以上の健康成分を全身の細胞へ運ぶことと、腸内の乳酸菌に栄養を与え増殖させて腸内環境を良好にするダブルの効果があります。
されに言えば腸内の乳酸菌が増殖すれば乳酸菌生産物質の産生が促され、産生された乳酸菌生産物質が腸から全身の細胞へ運ばれるので、乳酸菌生産物質を飲むことは腸と体へのトリプル効果があると言えます。
これほど腸と身体にとって効率の良い腸活はないと思えます。