腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌にわかれる

賢者の腸活

『21世紀は腸の時代、腸は第二の心臓、病気も老化も腸しだい、腸が健康ならガンも認知症も予防できる。』 と腸を元気にすることが健康になる一番の近道との健康情報を頻繁に目にしだしてから既に何十年かたっています。

いまだに「腸」は、健康番組や情報の主役で、腸が人体に与える働きの凄さはアップデートされ続けています。

腸のことを知るには、腸内細菌を知ることからはじめると解りやすいと思います。

そこで、腸内細菌を知るための基本、乳酸菌・ビフィズス菌・善玉菌・悪玉菌について少し書いてみたいと思います。

乳酸菌とビフィズス菌?

腸活=乳酸菌のイメージですが、乳酸菌と言う名前の菌はいません。

それと乳酸菌とビフィズス菌は、まったく違う菌種です。

乳酸菌とは?

生きるために必要なエネルギーを得るためにブドウ糖や乳糖などの糖を分解して乳酸をつくりだす細菌の総称で私達にとってとても有益な細菌になります。

今のところ命名されている乳酸菌は380種類ほどいます。

よく聞く名前として、ラクトバチルス(乳酸桿菌)ラクトコッカス(乳酸球菌)ストレプトコッカス(乳酸球菌)ブルガリクス菌、サーモフィルス菌、ガセリ菌などがあります。

ビフィズス菌とは?

ビフィズス菌は乳酸だけでなく、さまざまな働きを持つことで注目されている成分である短鎖脂肪酸(酢酸)も作るのが乳酸菌とちがうところです。

ビフィズス菌は、確認されているだけで50菌種ほどあり、腸内にもっとも多く棲んでいる菌になります。

それから、一般的な発酵食品には基本的にビフィズス菌が入っていません。

理由は、ビフィズス菌が酸素に弱く、空気に触れると生きていけないためです。

そのため、限られたヨーグルトにだけ入っています。

腸内細菌のバランスを良くすれば腸は健康になる?

腸を健康にするに、腸にたくさん存在している細菌(腸内細菌)の状態を良くすることが大事なのです。

腸内にたくさん存在する細菌(腸内細菌)の中には乳酸菌やビフィズス菌など体に良い働きをしてくれる細菌がいます。

腸を健康にするには、これらの細菌が腸内に十分いる環境をつくればいいのです。

そして、これらの細菌を総称して善玉菌と言います。

善玉菌の代表的な菌に乳酸菌とビフィズス菌があります。

善があれば逆の悪もあります。腸内で悪さをする細菌を総称して悪玉菌といい、代表的な菌にウェルシュ菌などがあります。

腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)と言われる各細菌群が棲息しています。

この3種類の細菌群のうち、悪玉菌より善玉菌のほうが多い状態を腸内につくれば腸内環境は良好な状態となります。

だいたい、善玉菌が20%の割合で腸に棲息している状態が維持できれば人は生涯にわたって健康でいられるそうです。

腸内細菌を構成する3種類の菌?

【善玉菌】

善玉菌は有用菌ともいわれ、強い抗酸化酵素をそなえていており『消化吸収の向上』『免疫力を高める(免疫力の強化)』『ビタミンを合成する(ビタミンの合成)』など体を健康に保ってくれる有益な菌の総称です。代表的な菌として『乳酸菌』などがあります。

※乳酸菌は糖質から乳酸をつくりだす菌の総称です。有名な乳酸菌としてラクトバチルス菌、エンテロコッカス菌、ラクトコッカス菌があります。尚、よくきくビフィズス菌は分類の定義上は乳酸菌ではありませんが、慣例的に乳酸菌の一種としてあらわされることがあります。

【悪玉菌】

悪玉菌は有害菌とも言われ、強い酸化酵素をそなえていて、未消化の肉類や乳製品などのたんぱく質を腐敗させ毒素を発生させたり、発ガン物質をつくりだしたりと免疫力の低下や老化を促進させる菌の総称です。代表的な菌として『大腸菌』『ブドウ球菌』や『ウェルシュ菌』などがあります。

※大腸菌は状況によってはプラスに働くこともあるのですが、ウェルシュ菌はこうしたいいところがまったくない。とことん悪い菌です。

【日和見菌】

腸内で善玉菌の方が多く優位なときは、善玉菌の働きを助け、逆に悪玉菌が優位なときは悪玉菌の働きを助けます。善玉菌が優位なときは有用菌となり、悪玉菌が優位なときは有害菌になってしまうややこしい菌です。

あなたの腸内環境は正常ですか? 

ところで、あなたは腸内環境が良好か最悪か見極める簡単な方法を知っていますか?

『そんなこと知てるわよ。オナラでしょ。』と腸を健康にすることに興味を持っている人ならテレビとかを見ているので即答されますよね。

そうです。オナラや便の臭いは腸の健康状態を知るバロメーターなのです。

腸内に善玉菌が多いと『ビタミンを合成』『免疫力強化』『消化吸収の向上』『感染病の防止』と体にとっていいことずくめなのですが、逆に悪玉菌が多いと食物を腐敗させ、発ガン物質をつくってしまい、オナラのもととなる悪臭ガスを発生させてしまうのです。

腸が瀕死状態のときはオナラが物凄く臭いです。その臭いの悪臭ガスの成分は硫化水素、アンモニア、インドール、スカトール、フェノール、一酸化炭素、メタンなど火山の噴火のときに発生する臭いガスと同じ成分なのです。 

特にインドールは大腸ガンを発生させてしまう最悪の物質です。

オナラや便がクサイと感じたときは腸内環境が悪化している危険サインです。

そのようなときは腸を整えるためには当ブログでよく紹介している「乳酸菌生産物質」を試してみるのも賢い選択かもしれませんよ。

乳酸菌生産物質については『腸の中で作られる「乳酸菌生産物質」という不思議な発酵物質』の記事で詳しく書いていますのでこちらもお読みになってくださいね。

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